英検一級は役に立たない

英検の一級を取った後にアメリカに来たのだけど、英語はすらすら読めないし、聞いてもわからないしで、英語はアメリカに来てから結構勉強した。英検の場合、単語の勉強を十分にして、作文のパターンさえ覚えてしまえば受かるので、英検の一級に受かったからといって英語ができるわけではない。逆に英語の雑誌を週に一冊読み切れるくらいの人は英検の一級は楽勝だと思う。

海外で生活するためのショートカット

将来海外で働きたいから英語を勉強するというのは良いことだけれど、英語の勉強をしても海外で働くという夢に余り近づかない。海外の会社が外国人を雇うということは自国にその会社が欲しい技能を持つ人がいない場合なので、専門技術を磨く方が海外で働くという夢に早く近づくことになる。いくら言語を勉強しても現地人には敵わないし、そもそも会社は上手なおしゃべりにお金を支払ってくれているわけではない。僕はアメリカの会社の日本法人に入ってからその会社が必要としているスキルを学んだ後、アメリカの本社に移ったので、ハードルが低かったように思う。

学歴はあった方が得

グリーンカードは色々な申請枠があり、僕の場合は被雇用者枠(Employment-Based)で取得した。グリーンカードの得やすさは学歴と職歴によるので、これらが高ければ高い程取得が容易になる。僕の場合大学院まで行っていたので、割と早く取れた。最終学歴が高校卒だと難しいらしい。学歴はあった方が人生の選択肢が広がるので高い学歴を目指した方が得をする思う。

アメリカ人の生産性が高い理由

アメリカ人はいつ首にされるかわからないので、Outputを常に高く出さなきゃいけないし、アメリカだとEngineerは年棒制で基本的に残業代出ないので、残業しただけ無駄だから自然と最低限のOutputを確保しつつ定時に帰る仕組みになってる。日本は逆。解雇の規制を無くして、残業代を無くせば自然とそういう発想になると思う。環境から変えないと発想も変わらない。海外から何かを導入するときは背後にある思想を理解することが大切。

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英語は大事?

グローバル力=英語力みたいに言われがちだけど、ちょっと違うと思う。

僕はアメリカで働く技術者だから英語は使うけど、仕事はどれだけ技術的に会社に貢献したかで評価される。どれだけ英語がうまいかは余り関係ない。技術者は技術の内容がよくわかっていたら、拙い英語でも通じるので、英語を勉強するより技術の勉強をした方が得になることが多い。グローバルに売れるものが自分にあるかどうかの方が英語力より重要ではないかと思う。